終活・供養

お盆のお供えは何がいい?盆棚と精霊馬の飾り方から持っていく品まで

「お盆のお供えは、何をどこに置けばいいのだろう」。これまで親が整えていた盆棚を任されると、精霊馬の向きや霊供膳の並べ方が分からず、手が止まってしまうものです。親戚や初盆の家を訪ねる側にも、何を持っていけば失礼にならないのかという迷いがあるでしょう。

そこで本記事では、家の盆棚や仏壇に供える五供・精霊馬・霊供膳から、よその家に持っていくお供えの品・金額・掛け紙まで、準備の順に整理します。省いてよいものと押さえたいものが分かり、買い物の段取りも立てやすくなるはずです。

あわせて、浄土真宗や神道の家、沖縄の旧盆といった宗派や地域による違いも、同じ流れで確かめられます。

お盆のお供えの意味と基本の五供

お盆のお供えは、ご先祖を家に迎えてもてなすために、香・花・灯明・水・飲食の5つを基本にそろえます。時期は地域によって7月、8月、旧暦の旧盆と分かれるため、自分の家と相手の家のお盆を先に確かめておくと安心です。

お盆はご先祖を家に迎えてもてなす行事

お盆は、ご先祖の霊を家に迎えてもてなし、また送り出す行事です。正式には盂蘭盆(うらぼん)といいます。お釈迦さまの弟子の目連(もくれん)が母を救ったという、『盂蘭盆経』の話に由来するとされる行事です。

浄土宗は、この話が日本の先祖を敬う信仰と合わさって、今のお盆の形になったと説明しています。お供えは、帰ってきたご先祖をもてなす気持ちを形にしたものと受け止めるとよいでしょう。

迎え火・送り火やお墓参りの流れは、お盆のお墓参りで紹介しました。ここからは、家で供えるものと、よその家に持っていくお供えを順に見ていきます。

お供えの基本は香・花・灯明・水・飲食

仏壇や盆棚のお供えは、香・花・灯明・水・飲食の5つが基本です。曹洞宗もお供えを香り・花・灯明・お水・飲食の5つと説明しており、仏具店ではこれを「五供(ごく)」と呼んでいます。

五供供えるものの例
香線香・お香
花季節の生花
灯明ろうそく・盆提灯
水お水・お茶
飲食ご飯・果物・菓子

引越し比較サイトの引越し侍が2019年4〜7月に同サイトの利用者5,649件へインターネットで行った調査では、お盆に準備するものの1位は線香やろうそくなどの仏具で、お供え用のお菓子、花、果物やジュースが続きました。

花は、香りの強いものやとげのあるものを避けるとする解説が多く見られます。毎日すべてを完璧にそろえるのが難しければ、線香・花・灯明・水を整え、飲食は家族の食事に合わせて供えると続けやすいでしょう。

お盆の時期は7月盆・8月盆・旧盆で異なる

お盆の時期は、一般に7月か8月の13日〜15日(16日)で、地方によって違いがあるのが特徴です。曹洞宗は、7月15日、月遅れの8月15日、旧暦7月15日の旧盆のいずれかで営むのが一般的としています。

全国的には8月13〜16日が多く、東京や神奈川、静岡の一部では7月13〜16日の「7月盆」が見られます。沖縄などの旧盆は旧暦に合わせるため毎年日付が変わり、2026年は8月25〜27日でした。

実家と自分の住む地域で、お盆の月が違うことも珍しくありません。お供えを送るときは、相手の家のお盆が7月か8月かを先に確かめておきましょう。

盆棚と仏壇に供えるものと飾り方

緑の葉を背景に咲く白い百合の花
供えられた花のイメージ。盆棚の飾り方やお供えは、家や地域、宗派によって異なります。写真:Serafima Lazarenko / Unsplash(イメージ)

盆棚(精霊棚)は、仏壇の前に小机を置いて真菰(まこも)のゴザを敷き、位牌を移してお供えを並べる形が一例です。置く場所がなければ、仏壇の前にお供えを並べるだけでもかまいません。

盆棚は仏壇の前の小机に真菰を敷いて作る

盆棚は、お盆の間ご先祖を迎えるための棚で、精霊棚(しょうりょうだな)とも呼ばれます。浄土宗が紹介している祀り方の一例は、次のとおりです。

  1. 仏壇の前に脚の低い机を置く
  2. 真菰のゴザか白い布を敷く
  3. 四方に竹を立てて縄を張る
  4. 縄にほおずきなどを吊るす
  5. 奥に位牌、手前にお供えを置く

香炉は中央の手前に置き、向かって右にろうそく、左に生花を供え、精霊馬や水の子も並べるのが一例です。浄土宗はこの飾り方を一例とし、地域によって違いがあるので菩提寺(先祖のお墓があるお寺)に尋ねるよう勧めています。

曹洞宗も、盆棚を設けるときは位牌を仏壇から盆棚へ移すという立場です。13日の朝に盆棚を整え、夕方の迎え火に間に合わせる流れを紹介する百貨店の解説もあります。前日までに、お供えの買い物を済ませておきましょう。

盆棚がなければ仏壇の前に供えてもよい

盆棚を置く場所がなければ、仏壇で代用したり、小机に白い布をかけて整えたりしてもかまいません。三越伊勢丹のお盆の解説も、盆棚の形は家によってさまざまだと紹介しています。

ライターメーカーの株式会社ライテックが2026年7〜8月に30歳以上の317人へインターネットで行った調査では、自宅で故人を偲ぶものとして「写真を飾っている」が33.6%で、「仏壇がある」の28.9%を上回りました。仏壇がない家なら、写真や位牌の前に小さな机を置き、花と水、果物を供える形でも十分でしょう。

曹洞宗は、お盆の月には仏壇を掃除し、香炉の灰をふるいにかけて古い線香の燃え残りを取り除くよう勧めています。お供えを並べる前に、仏壇のまわりを整えておくと準備がはかどるはずです。

野菜や果物・団子・そうめん・水の子を供える

盆棚や仏壇には、季節の野菜や果物のほか、団子やそうめんなどを供えます。曹洞宗は、お盆の期間中は団子やそうめん、ぼた餅、水の子などを供えるとしつつ、地域や家庭で異なるので土地の習慣に従うよう勧めています。

お供え意味や供え方の例
水の子刻んだなす・きゅうりと米を水に浸す
閼伽水ミソハギを束ねて水に浮かべる
そうめん細く長い幸せを願うとされる
団子迎え団子・送り団子として供える
ほおずき提灯に見立てて吊るす

水の子は、浄土宗によると無縁の霊への供養の意味を持つお供えです。閼伽水(あかみず)は仏さまに供える水のことで、地域によってはミソハギの代わりにコウヤマキを使います。

そうめんの意味には諸説あり、精霊馬の手綱に見立てる説もその一つです。迎え団子・送り団子は、主に京都府や西日本で見られる習慣だと仏具店のはせがわは説明しています。果物は常温で日持ちする季節のものを選ぶと、お盆の間そのまま供えておけるでしょう。

精霊馬の意味と作り方・向き・片付け方

精霊馬(しょうりょううま)は、きゅうりの馬となすの牛に割り箸の足をつけた飾りで、ご先祖が行き来する乗り物に見立てたものです。置く向きや片付け方は家や地域で異なるため、家に決まりがあればそれに従いましょう。

きゅうりの馬で早く来て、なすの牛でゆっくり帰る

精霊馬は、お盆に帰ってくるご先祖の乗り物に見立てた飾りです。浄土宗は、きゅうりの馬には早く帰ってこられるように、なすの牛にはゆっくり戻られるようにとの思いを込めると説明しています。

仏具店のはせがわによると、なすを「精霊牛」と呼ぶこともありますが、今は両方まとめて「精霊馬」と呼ぶことが多いそうです。地域によっては、きゅうりとなすの意味が逆になるところもあります。

野菜で作る決まりはなく、藁や布で作られたものでも問題ありません。精霊馬はお供え物ではないため、食べずに処分します。

割り箸を足にして4本足で立たせる

精霊馬は、割り箸を割って半分に折り、きゅうりやなすにハの字に刺して4本足で立たせると作れます。小さな子どもや高齢の家族と作るなら、折らずに使える爪楊枝のほうが安全です。

  1. 割り箸を割り、半分の長さに折る
  2. 野菜の下側にハの字に2本ずつ刺す
  3. 4本足で立つように角度を整える

昔は足に、皮をむいた麻の茎である「おがら」を使っていました。新鮮なうちに飾れるよう、盆入りの前日ごろに作るのがよいとされています。

置く向きは家や地域で異なり3通りの例がある

精霊馬を置く向きは家や地域の習わしによって違い、はせがわは少なくとも次の3通りを紹介しています。家に決まった向きがあれば、それに従いましょう。

置き方の例考え方
向かい合わせで迎えは仏壇側送り盆では外向きに置き直す
きゅうりは仏壇側、なすは外側来る・帰るの意味に合わせる
きゅうりは西、なすは東ご先祖は東から戻るとする

分からなければ、親族や菩提寺に聞いてみましょう。決まりがなければ、「来るときは早く、帰るときはゆっくり」という意味に合う向きを選べばよいでしょう。置き場所も盆棚の両端やお供えの奥など、家によって違います。

迎え火のときに玄関先へ出す地域もありますが、外に出したままにすると傷んだり動物に食べられたりします。迎え火が終わったら、盆棚に戻しておきましょう。

お盆が終わったら白い紙に包んで処分する

お盆が終わった精霊馬は、塩で清めて白い紙に包み、可燃ごみに出す方法が最も一般的です。はせがわは、ほかに送り火で燃やす、自分の家の庭に埋める、お寺にお焚き上げを頼むといった方法も紹介しています。

白い紙は半紙でなくても、コピー用紙やキッチンペーパーで代用できます。庭に埋める場合も、公園など公共の場所は避けてください。

昔はお供え物を川や海に流す風習がありましたが、今は流さずに灯籠だけを流す「灯籠流し」が各地で行われています。個人で川に流すと地域の決まりに反するおそれもあるので、地域で回収日があればそれに従うと安心です。

霊供膳とお盆の料理の供え方

霊供膳(りょうぐぜん)は、ご先祖に供える小さなお膳で、一汁三菜の精進料理が基本です。浄土宗は家庭の普段の食事でもかまわないとしており、毎食でなくても続けやすい形で供えれば十分でしょう。

霊供膳は一汁三菜の精進料理が基本

霊供膳は、ご飯と汁物、おかずを小さな器に盛った、ご先祖のためのお膳です。浄土宗は、ご霊膳は一汁三菜の精進料理が基本だとしています。読み方は「りょうぐぜん」「れいぐぜん」など、地域や宗派によってさまざまです。仏具店のはせがわが紹介する、並べる人から見た器の位置の一例は次のとおりです。

器並べる人から見た位置
飯椀手前の左
汁椀手前の右
平椀奥の左
壺椀奥の右
高杯中央

平椀・壺椀・高杯の位置は、宗派や地域によって違うとされます。浄土宗の解説では、奥の左にお壺(壺椀)、奥の右にお平(平椀)と左右が逆で、並べたあとにお膳を半回転させて箸を仏さまの方に向けます。どちらの並べ方でも、最後は箸がご先祖の側を向くように供えましょう。

肉や魚、卵などの動物性のものや、にんにく・ねぎなどにおいの強い野菜は、昔から避けられてきました。仏具店のはせがわは、今は厳しく制限しない家庭も増えていると説明しています。

毎食でなくても普段の食事を取り分けてよい

霊供膳を毎日、毎食そろえるのが難しければ、家族の食事を取り分けたり、朝だけ供えたりする形でもかまいません。浄土宗は家庭の普段の食事でも構わないとし、故人の好物を供えることも勧めています。

はせがわによると、昔は修行僧にならって朝と昼の2回供えていました。今は3食の前に供える家、朝だけの家など、家庭や地域によってさまざまです。作り置きやフリーズドライの精進料理セット、日持ちするそうめんやお菓子で代える方法も紹介されています。

三越伊勢丹のように、14日・15日は朝・昼・晩の3回、家族と同じ食事を供えるのが基本とする解説もあります。家族の暮らしに合わせて、できる範囲で選びましょう。東北・北海道の赤飯、長野や東北の精進揚げ、鹿児島のかいのこ汁のように、地域ごとにお盆の定番の料理もあります。

お下がりは家族でいただくのが一般的

供えた食べ物は、お下がりとして家族でいただくのが一般的です。曹洞宗も、供えた物は無駄にせず、いただけるものは皆で分け合うよう勧めています。

下げる時期は、品物によって分けて考えるとよいでしょう。日持ちするお菓子や果物はお盆の間供えておき、料理や傷みやすいものは供えてしばらくしたら下げて、家族でいただくと無駄がありません。

曹洞宗は、いただきものも一度仏壇に供えるよう勧めています。どうしても食べきれないものは、白い紙に包んで処分する方法をはせがわが紹介しています。

よその家に持っていくお供えと掛け紙

見学で通いやすさ・管理の様子・契約の内容を確認するイラスト
お供えを持って訪問するイラスト。品物や掛け紙の決まりは、地域や相手の家の習わしによって異なります。イラスト:お墓くらべ編集部(AI生成)

よその家に持っていくお供えは、日持ちする個包装の菓子や果物、線香などが選ばれやすく、金額は3千〜5千円が一般的な目安です。掛け紙は黒白の結び切りにし、表書きを「御供」とすれば宗派や時期を問わず使えます。

品物は日持ちする個包装の菓子や果物が向く

よその家に持っていくお供えは、常温で日持ちし、分けやすい個包装の菓子や果物が定番です。高島屋のお盆の解説によると、仏壇に供えたお菓子はお盆の間そのままにしておくのが一般的です。そのため、常温で保存でき傷みにくいものが向いています。

集まった家族がお下がりを分けて持ち帰ることもあるため、個包装なら配りやすいでしょう。

一方で、肉や魚など殺生を連想させるもの、辛いものやにおいの強いものは、お供えには向かないとされます。花を贈るなら、香りの強いものやとげのあるものは避けましょう。

金額は3千〜5千円とする解説が多い

お盆のお供えの金額は、3千〜5千円を目安とする解説が多く見られます。この幅を示しているのは、百貨店の高島屋や仏具店のはせがわです。

初盆(新盆)の家は手厚くもてなす習わしがあるため、相場より高めの品を用意することもあると高島屋は説明しています。線香メーカーの日本香堂も、新盆見舞いのお線香やお供え物は3千〜1万円ほどが一般的という説明です。

これらの金額は、高島屋・はせがわ・日本香堂の3社の解説(2026年10月時点)を編集部が整理した一般的な目安で、特定のお店の商品価格ではありません。高島屋は、安すぎると失礼になり、高すぎると相手に気を遣わせると説明しています。はせがわも、高額すぎる品は相手に気を遣わせるとしています。

地域や間柄によっても目安は変わるため、親族の間で決まった金額があれば、それに合わせるのがいちばん安心です。

掛け紙は黒白の結び切りで表書きは御供

お供えには、のしの付かない「掛け紙」をかけるのが一般的です。のしはもともと慶事の贈り物に付けるもので、高島屋はお供えには水引だけが描かれた掛け紙を使うと説明しています。

表書き使う場面
御供品物を贈るとき全般
御仏前四十九日を過ぎた仏式の家
新盆御見舞初盆の家を訪ねるとき
御供物料品物の代わりに現金を包むとき

水引は黒白の結び切りが一般的で、双銀も見られます。関西など西日本の一部では黄白を使う地域もあるため、迷ったら買うお店で贈り先の地域を伝えて選んでもらうと安心です。お盆は四十九日を過ぎてから迎えるので、文字は薄墨ではなく黒い墨で書いてかまいません。

掛け紙のかけ方は、持参するなら包装の外にかける「外のし」、配送なら箱にかけてから包む「内のし」が一般的です。外のしなら誰からのお供えかがすぐ分かり、受け取った家も仏前に供えやすくなるでしょう。

初盆の家には香典にお供えを添える例が多い

初盆の家を訪ねるときは、香典を包み、日持ちするお供えを添える形がよく紹介されます。日本香堂は、自宅へ伺うならお供え物に加えて香典も持参するのが一般的としています。はせがわも、新盆見舞いは香典が基本で、お線香やお菓子を添えることもあるという説明です。

親族や故人と親しかった人が盆提灯を贈る習慣もあります。ただ、最近は飾らない家もあるため、贈るなら事前に親族と相談しましょう。飾る場所や好みに合わせられるよう、「御提灯代」として現金で渡すこともあるそうです。

初盆の香典の目安や当日の流れは、初盆(新盆)の準備と香典の目安で詳しく紹介しています。

宗派や地域によるお盆のお供えの違い

浄土真宗では盆棚や精霊馬を用いず、仏前にお供えを整えるのが基本です。神道の家では御霊舎(みたまや)で先祖をおまつりします。沖縄の旧盆では重箱料理やサトウキビを供えるなど、家や地域によって形はさまざまです。

浄土真宗では盆棚や精霊馬を用いない

浄土真宗本願寺派は、盆棚や精霊棚などのいわゆる「お盆かざり」は用いないと説明しています。亡き人は期間を限って帰ってくるのではなく、いつもお浄土から還ってきてくださっていると受け止めるためです。

お供えは阿弥陀さまへの敬いを表すものです。本願寺派は、打敷(うちしき)を掛け、餅や菓子、果物をご本尊の手前に左右対にして供えるとしています。お盆は、故人の恩に感謝しながら、お寺の法要などで教えを聞く機会と位置づけられています。

盆棚を用意しないのは、手を抜いているのではなく考え方の違いによるものです。ここで紹介したのは本願寺派の説明なので、真宗大谷派など他の派の家は所属のお寺に確かめましょう。九州など一部では、浄土真宗でも切子灯籠を飾る地域があります。

神道の家では御霊舎に神饌を供える

神道の家でも、お盆に先祖の御霊(みたま)を迎えておまつりします。神社本庁によると、家庭での先祖のまつりは神棚とは別に設ける御霊舎で行い、お供えは神棚のおまつりと同じです。

神前に供える食べ物は神饌(しんせん)と呼ばれます。國學院大學の神道用語集では、米や酒、餅、魚、鳥、海藻、野菜、果物、菓子、塩、水などが神饌に含まれると説明されています。

神道の家にお供えを贈るなら、身内が神饌を用意するので、果物やお菓子がよいというのが三越伊勢丹の説明です。掛け紙は黒白か黄白の結び切りで表書きは「御供」とし、蓮の花の絵柄がないものを選びましょう。

沖縄の旧盆は重箱料理やサトウキビを供える

沖縄の旧盆は、旧暦7月13日〜15日の3日間です。沖縄観光コンベンションビューローの解説では、13日の「ウンケー」に祖先の霊を迎えます。14日の「ナカヌヒー」をはさみ、15日の「ウークイ」に送るという流れです。

ウンケーの日には仏壇を掃除し、ウンケージューシーと呼ばれる炊き込みご飯を供えます。ウークイの日には、供えていた重箱料理を家族で囲むのが習わしです。琉球新報の解説によると、ご先祖さまの杖とされるサトウキビ(グーサンウージ)も供えます。沖縄県公文書館が公開している1933年ごろとみられる旧盆前の市の写真にも、仏壇に供えるサトウキビが写っています。

このように、お盆のお供えは地域によって大きな違いがあるのが実情です。真言宗豊山派の紹介でも、地域によって方法が大きく異なるので菩提寺に聞くよう勧めています。迷ったら、家の年長者やお寺に尋ねてみてください。

まとめ

お盆のお供えは、香・花・灯明・水・飲食の五供が基本です。盆棚がなければ仏壇の前に整えればよく、精霊馬の向きや霊供膳の回数も家や地域の習わしに合わせてかまいません。よその家には日持ちする個包装の菓子などを、3千〜5千円を目安に、黒白の結び切りの掛け紙と「御供」の表書きで贈りましょう。

まずは相手の家のお盆が7月か8月か、旧盆かを確かめ、お盆の入りの前日までに届くよう準備を始めてみてください。お墓の今後を家族で話し合うときは、お墓くらべで永代供養墓や樹木葬を地域ごとに比べられます。

よくある質問

お供えを郵送するときはいつまでに届けますか
相手の家のお盆の入りの前日、つまり12日までに届くよう、1週間前をめどに手配するのが一般的です。高島屋も、7月盆なら7月12日、8月盆なら8月12日までに届けるよう案内しています。旧盆の家なら、その年の旧暦7月13日の前日までを目安にしてください。封をしない短い添え状なら品物と一緒に送れますが、封をした手紙は別に郵便で送りましょう。
品物の代わりに現金を包むときの表書きは
宗教が分からなければ、どの宗教でも使える「御供物料」と書くと安心です。仏式の家なら「御仏前」、神道の家なら「御玉串料」とするのが一般的とされます。現金は郵便法で書留にすることが決められているので、郵送するなら郵便局の窓口で現金書留にしましょう。
精霊馬のきゅうりやなすは食べてもよいですか
精霊馬はお供え物ではないため、食べずに処分するのが一般的です。お盆が終わったら塩で清めて白い紙に包み、可燃ごみに出すなどして片付けましょう。盆棚に供えた果物やお菓子は、お下がりとして家族でいただいてかまいません。

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